動脈硬化症

動脈硬化症とはどんな病気で予防方法はどうするかを見てみましょう。
○動脈硬化症とは動脈が弾力性を失い、硬くもろくなった状態です。
○動脈硬化症がひどくなると血液の通りが悪くなったり詰まりやすくなり、破裂することもあります。
○動脈硬化症は脳卒中・狭心症・心筋梗塞を引き起こす元凶です。

動脈硬化症とはどんな病気か                         

動脈硬化症では動脈血管の弾力性が失われて硬くなったり、コレステロールなどが沈着して血液の通り道が狭くなってしまう病気です。動脈硬化症になると血管が傷ついて破れたり、血液液の流れが悪くなったり、詰まって血液が流れなくなります。このようなことが脳や心臓などで起ると命を脅かす事になります。

●粥状硬化症     

じゅくじょうこうかしょうと読みますが、血管内にコレステロールが沈着してアテロームという黄色いドロドロした粥状の塊ができて、そのために血管内腔が狭くなるものです。高脂血症の増加に伴い最も多く見られるのがこのタイプです。このタイプはどちらかと言うと太い動脈に起こることが多く、能動脈や冠動脈、下肢の動脈によく見られます。

●細動脈硬化症    
比較的細い動脈に起る硬化で脳や腎臓の細い動脈が硬くなったり血管内腔が狭くなったりします。


動脈硬化症の主な原因

粥状硬化症についてはやはり食生活でコレステロールなどの摂りすぎが問題であるのと、タバコなどもそうですが活性酸素の大量発生する環境も問題となっております。

動脈硬化が進みやすい人はこれだ!

  • 家系に高血圧や高脂血症の人が多い
    高血圧と高脂血症は動脈硬化を悪化させますので、家系にそういう人がいる場合は生活環境が似ているために要注意です。
  • ストレスが多い人
    ストレスによって血液中に大量の活性酸素が発生しやすくなります。活性酸素によって血管壁が酸化されて動脈硬化が悪化します。
  • 塩分過多や糖質過多
    高血圧や高血糖、あるいは糖尿病になりやすい食事は動脈硬化も悪化させます。
  • 運動不足で太っている人
    高血圧、高脂血症、糖尿病の危険性が高い環境では動脈硬化も促進されます。
  • タバコをすう人
    大量の活性酸素が体内で発生して細胞が酸化されます。喫煙は高血圧にもなりやすく、動脈硬化も進みます。

日常生活で治す

動脈硬化は高血圧や高脂血症、糖尿病などの病気があれば悪化します。
したがってこれらの病気があれば悪化しないような対策を取らなければなりません。
また、活性酸素は動脈硬化を悪化させる重要な因子です。活性酸素は適度にはからだに必用ですが度を越すと細胞を傷つけてしまい、色んな害が発生してしまいます。
日常生活で必用以上の活性酸素を増やさないようにしていく事が肝心です。
特にタバコは煙自体に活性酸素が多量に含まれているため最悪の促進因子となります。

動脈硬化を悪化させない知恵

  • 禁煙する
    タバコは大量の活性酸素を増やすもとで、高血圧も助長しますので禁煙するのが一番良い。
  • 飲酒は適量
    飲みすぎは高血圧、高脂血症、糖尿病の危険因子です。また肥満の原因にもなります。
  • ストレスを溜めない
    ストレスは体内で活性酸素を増やす事になりますので、上手にストレスの解消に心がけてください。
  • 睡眠不足にならない
    睡眠不足ではストレスに負けやすく、血圧や血糖値、血中脂質にも悪影響を及ぼします。
  • 紫外線対策をする
    過度に紫外線をあびると体内に活性酸素が増えますので、あまり長時間紫外線を浴びないようにするか、帽子やかさ、衣服、などを工夫してください。
  • 過労を避ける
    肉体的、精神的な疲労の蓄積は活性酸素の攻撃に負けやすいからだになるため、適度な休養を心がけましょう。

動脈硬化症を食べて治す(予防にもなります)

コレステロール値や血糖値、尿酸値などが基準値よりも多いとドロドロ・ベタベタの血液となりからだに悪い事は誰にでも分ると思いますので、これらを基準値以内にする事でサラサラの血液にする事を心がける必用が有ります。

動脈硬化症の人にお勧めな食品(予防にも効果が期待されます)

  • 青魚
    アジやイワシ、サバなどの青魚には中性脂肪を下げるEPAやDHAが沢山含まれていて、血栓をでき難くする働きが有ります。EPAやDHAはサプリメントで補充することも可能です。
  • とまと
    リコピンには強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防が期待されます。ビタミンCやビタミンPなどには血管を丈夫に保つ効果もあります。リコピン、ビタミンC、ビタミンPはサプリメントで補充することも可能です。
  • ごま
    セサミンやセサミノールなど強力な抗酸化作用をもつ成分が含まれています。またストレスを和らげるビタミンB6も沢山履いています。セサミンやセサミノール、ビタミンB6はサプリメントで補充することも可能です。
  • 大豆・大豆製品
    大豆タンパクのグリシニンやレシチンはコレステロールを低下する作用があります。また納豆に含まれるナットウキナーゼと言う成分には血栓を防ぐ働きがあります。グリシニン、レシチン、ナットウキナーゼもサプリメントで補充する事が可能です。
  • 緑黄色野菜
    トマト、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜には動脈硬化を防ぐ抗酸化物質のビタミンC,ビタミンE、βーカロテンが豊富です。ビタミンC,ビタミンE、βーカロテンはサプリメントで補充することも可能です。
  • アブラナ科の野菜ごぼう
    キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどにはインドールなどの抗酸化物質が豊富で動脈硬化予防が期待されます。インドールはサプリメントで補充することも可能です。
  • にんにく
    においの成分のアリシンやジアリルジスフィルドには肝臓でコレステロールの合成を抑える働きがあります。また、スコルジニンという成分はは血管を広げ、血圧を下げる効果があります。アリシンやスコルジニンはサプリメントで補充することも可能です。
  • タマネギ
    辛味成分の硫化プロピルやにおいの成分のアリシンが有効に働き、生で食べれば血糖降下作用があり、加熱して食べればコレステロールを下げる働きが見込まれます。アリシンはサプリメントで補充することも可能です。
  • かんきつ類
    香りの成分には抗酸化作用があります。またイノシトールという成分がコレステロールを下げる作用があります。イノシトールはサプリメントで補充することも可能です。



抗酸化作用のある栄養成分

  • ビタミンC
    活性酸素とからだが戦うときに最も多く消費されます。ビタミンEとセットで摂ると効果的です。新鮮な野菜や果物から補給しますが、サプリメントで補充することも可能です。
  • ビタミンE
    活性酸素と最初に戦うビタミンで、酸化されてもビタミンCがあれば復活して抗酸化作用を発揮します。植物性油脂に多くふくまれていますが、サプリメントで補充することも可能です。
  • βーカロテン
    緑黄色野菜や果物の色素成分で、緑、赤、黄色の色の濃いものに多くふくまれますが、サプリメントで補充することも可能です。
  • セレン
    ビタミンEと同じく過酸化脂質を分解する働きがあります。いわしやかれいなどの魚介類に多いですが、サプリメントで補充する事が可能です。
  • マンガン
    活性酸素を退治するSODと言う酵素の構成成分で、加工食品やインスタント食品を多くとる人には不足しやすいです。ライ麦や玄米などに多いですが、サプリメントで補充することも可能です。
  • アントシアニン
    赤ワイン、ブルーベリー、黒大豆に含まれる抗酸化成分でサプリメントで補充することも可能です。
  • イソフラボン
    大豆に含まれる抗酸化成分ですが、サプリメントで補充することも可能です。
  • カテキン
    緑茶の成分で、エピカテキン、エピガロカテキンガレートなどの種類がありますが、サプリメントでも補充することも可能です。
  • クルクミン
    カレー粉やうこんなどに含まれる抗酸化成分で濃い黄色が特徴ですが、サプリメントで補充することも可能です。
  • ケルセチン
    たまねぎやりんごに含まれる抗酸化成分で薄い黄色をしています。サプリメントで補充することも可能です。
  • ゴマリグナン
    ごまに含まれる抗酸化成分でセサミン、セサミノール、セサモリンなどの種類がありますが、サプリメントで補充することも可能です。
  • タンニン
    紅茶や緑茶、コーヒーのほか、渋みのある食品に含まれる抗酸化成分です。

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